開幕アウェイ群馬戦レビュー
- 新大アルプロ
- 2020年3月7日
- 読了時間: 5分
こんにちは!海外サッカーも含め年間かなりの試合を観ている戦術オタクのニシザワです!
今回は開幕戦のレビューを書いてみました。試合全体だと長くなってしまうので、アルベルト新監督になり新たに見えた戦術や意識、その意図を分析してみました。本当はもっと早く掲載したかったのですがだいぶ遅くなってしまいましたね(汗)
試合レビューを書くのは初めてなので分かりづらい箇所も多いと思いますが読んでいただければ嬉しいです。分析はあくまで個人の見解です。(選手名は敬称略)
<スターティングメンバー>
今回のスタメンは以下の通りでした。

フォーメーションとしては4-2-3-1、新加入選手はGKに小島、右SBに大本、右CBにマウロ、ダブルボランチの一角にゴンサロ・ゴンザレス、左SHにロメロ・フランクが入りました。対する群馬はオーソドックスな4-4-2という形です。
<可変システムと攻守の狙い>
この試合でアルビは可変システムを採用していました。基本布陣は4-2-3-1ながら守備時にはシルビーニョが一列前に上がって4-4-2となり、新太とシルビーニョの2人が群馬の両CBを抑えうまくビルドアップの形を封じていました。またこのオフシーズンからアルベルト監督が話していた「前から奪いに行く」意図も見ることができます。図のように相手1人に対して2人で奪いに行く場合、自分の見るべき相手へのパスコースを切りながらプレスをかけていました。これにより1人で2人を抑えることができます。

一方攻撃のときは、両SBが高い位置をとりゴンサが最終ラインに加わることで3バックを形成する、いわゆる「ダウン3」を行っています。これにより群馬の2トップに対してCBが3枚になるためプレスがハマりづらくなります。ゴンサが下りる位置は両CBの間とマウロの右(3バックの右に入る)がありましたが、よかったシーンの多かった右CBの位置としています。そして秋山は中盤の底でひとりバランスをとり、シルビーニョはより高い位置をとることで3-1-4-2といった形になっていました。(シルビーニョは2トップの一角というよりは1.5列目のイメージ)
攻撃時の意識として非常におもしろかったのが「ハーフスペース(ピッチを縦に5分割したときの左右それぞれから2番目のエリア)」をとる意識です。ハーフスペースは4バックの場合CBとSBの間になるため、SBのプレッシャーをかわしつつCBを釣ることができるというメリットがあります。ここを取るうえで重要なのが①サイドの幅をとる選手、②ハーフスペースに飛び込む選手です。今回は右サイドからの崩しが多かったのでそちらを説明します。63分に実際にあったシーンですが、①の選手は右SBの大本です。試合を通して大本の突破は効いており、スピードもあるためフリーにさせたくはないという意図から、群馬の選手はサイドに張る大本にしっかりついていました。②の選手は善朗です。大本が相手の左SBを引っ張り、左CBはシルビーニョが釣る、そうして空いたスペースをうまく活用していました。そして善朗に縦パスをつけたのは右CBの位置におりたゴンサ。ゴンサがこの位置に下りた意図として自分の右側からプレッシャーを受けることなくゲームメイクすることがあったと推測します(これはプレミアリーグでアーセナルがジャカという選手で同じやり方をしています)。

76分にも同じようなシーンがありました。この時間には善朗に代わってファビオが入り1トップの位置、シルビーニョが左SH、ロメロが右SH、新太がトップ下という形に変わっています。このときはロメロが相手の死角からハーフスペースに出ていき、それに合わせてゴンサが見事な縦パスを通していました。

<ロメロ左SH起用の考察>
さてロメロ・フランクですが今回の左SH起用を意外に思った人も多いのではないでしょうか?正直僕も意外でした。この起用の意図も推測してみたいと思います。
上にも書いた通りこの試合では右サイドからの崩しが多くなっていました。そうなることで左SHの選手には得点のためフィニッシュの場面でFWと一緒に飛び込むことが期待されます。この点において前への推進力があり得点力もある(昨シーズン、町田ではボランチながらチーム内得点王)ことが評価されたのだと思います。実際に2点目のシーンではこぼれ球を拾った新太、マイナスの位置で待つシルビーニョ、さらにその後ろから走りこんできたことで得点が生まれました。アルベルト監督の意図として「右で作って左で仕留める」ということがあったのかもしれません。
<影のMVP>
この試合、1得点1アシストという活躍で目に見える数字を残したのは新太ですが、個人的にはとても推したい「影のMVP」がいます。その選手はゴンサロ・ゴンザレスです。上に書いた縦パスを入れるタイミング、カウンターを受けた際のカバー能力、1対1で負けない球際の強さ、どれをとっても見事な活躍でした。そんな中でも注目したいのが79分のシーンです。プレスにいったマウロが空けたスペースが狙われていることに気づき、指をさしながら味方に指示を出していました。自分が動くだけではなく味方を動かすというのは世界のトッププレーヤーに共通していることです。まだ1試合だけですが、今後のゴンサの活躍が非常に楽しみです!
<最後に>
今回の試合を分析してアルベルト監督への期待が高まりました。ここ数年のアルビを悪く言うわけではありませんが、攻撃の形、守備の形ともしっかり作ってありそれが理にかなっていたという点では間違いなく近年で一番だと思います。ただし試合を通してみればプレスが連動していないシーンや攻撃時にフリーな選手の見落としもあります。もしこの試合が引き分けで終わっていたら「勝点2を失ったゲーム」になっていました。
それでもプラス材料の多かった試合ですので、連携が高まっていくこれからのアルビレックス新潟に期待しましょう!
このレビューを読んで改めて群馬戦を見返していただけたら嬉しいです。感想、質問、意見もお待ちしています。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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